2011年大会に向けた予選
第1回大会では「予選」は行われず、IRBオリジナル中の7ヶ国(南アは除外)に加え9ヶ国を「招待」して行われた。
第2回大会以降、IRBに主催が移ってから、予選大会が行われるようになる。その方法は毎回のように少しずつ変わるが、大きく言えばサッカーなどと同様に大陸による勝ち上がりになる。
ここでは、来る2011年ニュージーランド大会予選の方法を確認しておきたい。
ニュージーランド大会では、まず前大会(フランス)での予選プール4組の上位3ヶ国、計12ヶ国が既に優先出場権を獲得している。
大陸別予選ではヨーロッパ・アメリカに各2、アジア・アフリカ・オセアニアに各1の席がが割り当てられ、本戦出場にしのぎを削る。
更にNZ大会では、4大陸間でプレーオフにより争われる椅子が1つ出来た。これにより各大陸予選で敗れても、最後のチャンスがギリギリまで残されることとなる。
アメリカ
優先出場国: アルゼンチン
出場権獲得国: カナダ、アメリカ合衆国
ラグビー界では存在感の薄いアメリカ大陸だが、特に前回大会でのアルゼンチンの飛躍で注目度は高くなっている。
カナダは古くから比較的ラグビーに熱心で、世界ランクも常に10位代前半~中で安定。アメリカ合衆国も徐々に力をつけている。
NAWIRA(North America West Indies Rugby Association: 北米ラグビー協会)とCONSUR(Confederacion Sud Americana de Rugby: 南米ラグビー協会)による運営で2つの枠が争われる。

Round1a: カリブ予選
優勝国: トリニダード・トバコ
参加国: バルバドス、バハマ、バミューダ、ケイマン諸島、ギアナ、ジャマイカ、メキシコ、トリニダード・トバコ
Round1b: 南米B予選
優勝国: ブラジル
参加国: コロンビア、ベネズエラ、パラグアイ、ブラジル、ペルー
Round2a:
Round1a, 1bの優勝国同士によるホーム&アウェイ方式での決戦。
勝者: ブラジル
Round2b: 南米A予選
Round2aの勝者および、CONSURのディビジョンA(優先出場権を持つアルゼンチンを除く)による3ヶ国対抗戦。
優勝国: ウルグアイ
参加国: ブラジル(Round1勝者)、ウルグアイ、チリ
Round2c:
アメリカ合衆国とカナダによるホーム&アウェイでの決戦。
ここでの勝者には、ワールドカップ出場権が与えられる。敗者はRound2aの優勝国との試合にまわる。
勝者: カナダ
Round3:
Round2bの優勝国(ウルグアイ)と、Round2cの敗者(アメリカ合衆国)によるホーム&アウェイでの決戦。
勝者にはワールドカップ出場権が与えられ、敗者は最終プレーオフへまわる。
勝者: アメリカ合衆国
ヨーロッパ
優先出場国: イングランド、フランス、アイルランド、イタリア、スコットランド、ウェールズ
出場権獲得国: グルジア、ロシア
ラグビー発祥の地イングランドを中心に、最も古くからラグビーが根付く激戦区。
ホームユニオン4国に加え、最強豪国の一角を担うフランスは別格的な力を持つ。
シックスネイションズにも参加するイタリアや、第1回大会にも参加したルーマニアなどが、これに続く。
IRBと統合されたFIRA-AER(Fédération Internationale de Rugby Amateur – Association of European Rugby: 国際アマチュアラグビー協会-ヨーロッパラグビー連盟)により、事実上IRBオリジナルに次ぐ欧州代表を選出することになる。

Round1:
Division 3B(スロベニア)と3Cの優勝国(イスラエル)によるホーム&アウェイでの決戦。
Division 3B: スロベニア、ハンガリー、デンマーク、ノルウェー、オーストリア
Division 3C: イスラエル、ギリシア、ブルガリア、ルクセンブルク、フィンランド
優勝国: イスラエル
Round2:
Round1の勝者(イスラエル)とDivision 3A(リトアニア)の優勝国による決戦
Division 3A: リトアニア、アルメニア、セルビア、スイス、アンドラ
優勝国: リトアニア
Round3:
Round2の勝者(リトアニア)とDivision 2Bの優勝国(オランダ)による決戦
Division 2B: オランダ、クロアチア、マルタ、スウェーデン、ラトビア
優勝国: リトアニア
Round4:
Round3の勝者とDivision 2Aの優勝国による決戦
Division 2A: ウクライナ、ポーランド、チェコ、ベルギー、モルドバ
Round5:
Division 1の上位2ヶ国(グルジア、ロシア)にワールドカップ出場権が与えられる。
3位はRound6へ。
Round6:
Division 1での3位(ルーマニア)と、Round4の勝者(ウクライナ)による決戦。
勝利チームは最終プレーオフへ進む。
勝者: ルーマニア
オセアニア
優先出場国: オーストラリア、フィジー、ニュージーランド、トンガ
出場権獲得国: サモア
人口は少ないが、オーストラリア・ニュージーランドを柱に、ヨーロッパに次ぐラグビー活性地帯となっている。
アイランダー系特有の力強いバネを持つ選手が多く、フィジー、トンガ、サモアなどが独自性の強いラグビーで世界のトップを狙う。
FORU(Fedration of Oceania Rugby Unions: オセアニアラグビー協会)により運営される。

Round1: オセアニア・カップ
東オセアニア2ヶ国、西オセアニア2ヶ国がそれぞれ戦い、勝者同士による決戦。
優勝国: パプアニューギニア
参加国(東): バヌアツ、パプアニューギニア
参加国(西): ニウエ、クック諸島
Round2:
オセアニア・カップの優勝国(パプアニューギニア)とサモアによる決戦。勝者にワールドカップ出場権が与えられる。
勝利国: サモア
アフリカ
IRBオリジナルである南アが強大な力を持ち、他国とは別格となってしまっている。
スピードだけでなく重戦車的パワーも必要なラグビーにおいて、アフリカ勢の躍進はなかなか難しいのが現状。
よりスピードが活きるセブンスに活路を見出す国が増えてきている。
CAR(Confederation of African Rugby: アフリカラグビー連盟)により運営される。

Round1: アフリカン・カップ出場権争奪
アフリカン・カップの最後の2枠をめぐる試合。
進出国: カメルーン、ボツワナ
敗退国: ナイジェリア、スワジランド
Round2: アフリカン・カップ予選
4プールに分かれてのリーグ戦。
準決勝進出国(*)
Pool 1: ナミビア*、ジンバブエ、セネガル
Pool 2: モロッコ、コートジボワール*、ザンビア
Pool 3: チュニジア*、ケニア、カメルーン
Pool 4: ウガンダ*、マダガスカル、ボツワナ
Round3: アフリカン・カップ準決勝
決勝進出国(*)
準決勝1組: コートジボワール、ナミビア*
準決勝2組: ウガンダ、チュニジア*
Round4: アフリカン・カップ決勝
優勝国はワールドカップ出場権獲得。準優勝国は最終プレーオフへ。
優勝: ナミビア
アジア
優先出場国: 無し
出場権獲得国: 日本
過去6回全て日本が出場(うち1回は招待)しており、その日本もワールドカップで僅かに1勝。
オセアニアとの出場枠統合も検討されており、そうなった場合にはアジアからの出場国がゼロになってしまう可能性も充分にある。本戦での活躍で、世界に存在感を見せなければならない。
ARFU(Asian Rugby Football Union: アジアラグビー協会)により運営される。

ARFUではAsian Five Nationsを頂点にDivision 1~3に分かれている。Asian Five Nationsの最下位とDivision 1の優勝国が入れ替わる仕組みで、2010年大会のAsian Five Nationsの優勝国にワールドカップ出場権が与えられる。続く2位の国は、最終プレーオフにまわる。
2009年大会のDivision1でアラビアンガルフが優勝し、シンガポールと入れ替わりで Asian Five Nations 復帰を果たした。
Asian Five Nations: 日本、韓国、香港、カザフスタン、アラビアンガルフ
優勝国: 日本
準優勝国: カザフスタン
最終プレーオフ
出場権獲得国: ルーマニア
各大陸予選終了後、最後の椅子をかけてプレーオフが行われる。

Round 1a:
ヨーロッパ枠とアフリカ枠の両国で決戦。
該当する2国が出揃った時点で、IRBランキングの最も高い国がホスト国となる。
ヨーロッパ枠: ルーマニア (ホスト)
アフリカ枠: チュニジア
勝者: ルーマニア
Round 1b:
アメリカ枠とアジア枠の両国で決戦。
該当する2国が出揃った時点で、IRBランキングの最も高い国がホスト国となる。
アメリカ枠: ウルグアイ (ホスト)
アジア枠: カザフスタン
勝者: ウルグアイ
Round 2:
Round 1a/bの勝者(ルーマニア、ウルグアイ)によるホーム&アウェイで決戦。
勝利国はワールドカップ出場権を得る。
勝者: ルーマニア









