日本では「7人制ラグビー」と呼ばれることの多い「セブンズ・ラグビー」。その世界最高を決める「HSBCセブンズ・ワールドシリーズ」が11年ぶりに日本へやってきます!
セブンズは、2016年オリンピックから追加種目に選ばれた、世界的にも人気のスポーツ。その魅力を、まずは東京で味わいましょう!
セブンズ・ワールドシリーズとは、7人制ラグビー(セブンズ)のナショナルチームが世界各地で戦い、その年の世界一を決める大会です。
大会の正式名称は "IRB Sevens World Series" ですが、一般にはメインスポンサーの名前を冠して "HSBCセブンズ" などと呼ばれます。
例年およそ8~9都市で1~3週間おきにラウンドを行い、半年にわたりシリーズが行われます。各ラウンドは、通常2~3日で終了します。各都市のラウンドでそれぞれ優勝国が決まりますが、最大目標は、年間を通じてのポイントを競うワールドチャンピオンです。
各ラウンドは、プール戦とトーナメント戦の2段階に分かれています。
プール戦では、4チームが1つのプールに入り、総当たり式に順位を決定します。それぞれの試合で、勝てば3ポイント、引き分けで2ポイント、負ければ1ポイントが与えられます。ポイントが並んだ場合は、直接対決の勝敗、得失点差などで最終順位が決まります。
トーナメント戦には、価値の高い順に「カップ」「プレート」「ボウル」「シールド」の4つがあります。プール戦1位と2位のチームが、カップに駒を進めます。そしてカップ緒戦で敗れた4チームによってプレートが争われることになります。プール3位と4位は、ボウルへ。そして同様に、緒戦敗退の4チームはシールドへまわります(香港セブンズは例外ですが、話がややこしくなるので、ここでは無視します)。
最終的にカップの勝者が当然、そのラウンドの「優勝チーム」となります。たとえば「プレート優勝」は実質的に5位であり、「シールド優勝」は13位です。しかしやはり「優勝」という言葉には価値があり、力の劣るチームも目の前のトーナメント優勝を目指して、しのぎを削ります。
主要参加チーム12カ国に加え、ラウンドごとに通常は4チームが招待されて16チームで戦います。最大イベントである香港セブンズでは、招待国が増え24チームでの戦いとなります。
現時点での「主要12チーム」は、アルゼンチン、オーストラリア、イングランド、フィジー、フランス、ケニア、ニュージーランド、サモア、スコットランド、南アフリカ、アメリカ、ウェールズです。
2011-12シーズンは、次の日程で行われています。
| オーストラリア | 11月22~26日 |
|---|---|
| ドバイ | 12月2~3日 |
| 南アフリカ | 12月9~10日 |
| ニュージーランド | 2月3~4日 |
| アメリカ | 2月10~12日 |
| 香港 | 3月23~25日 |
| 日本 | 3月31~4月1日 |
| スコットランド | 5月5~6日 |
| イングランド | 5月12~13日 |
1999年からはじまった大会は、ラグビー大国ニュージーランドが圧倒的に支配している状況です。
しかし、近年は各国の実力差も近接してきていると言われ、特に身体能力を活かしたアイランダーやアフリカ勢、緻密な戦術で強化に力を入れるアジア勢も力をつけてきています。
日本代表は、過去12大会中9大会に招待参加していますが、いずれも数ラウンドのみで本格的に参戦したことはありません。2010年のオーストラリアラウンドでシールド初優勝。更に昨年の香港では、はじめてボウルの決勝戦まで行きました。
今大会では東京ラウンドを含む5ラウンドに参加予定。緒戦のオーストラリアラウンドでは主要参加国のケニアに勝利したものの、シールド決勝で敗退。なんとかボウル争いには食い込みたいところです。
未発表
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通常1チーム15人でプレーするラグビーですが、セブンズでは半分以下の7人です。しかし、たとえばフットサルのように小さなコートで行うわけではなく、通常のラグビーと同じグラウンドでプレーします。
ルールはほぼラグビーと同様(もちろん細かな違いは幾つかありますが)で、フォーマット的な違いは人数だけだと思っても良いほどですが、全くといって良いほど異なった魅力を持つスポーツになっています。
人口密度の減ったフィールド上で、必然的に選手たちには広大なスペースが与えられることになり、運動量は劇的に増えます。そのため、通常のラグビーでは前後半40分ずつですが、セブンズでは僅か7分(ルールによって多少異なりますが)です。その僅かな時間が非常に長く感じる、目まぐるしい攻防は非常にエキサイティングです。
システムが完成されていきトライを取りにくくなった近代ラグビーでは、密集での攻防が増えてトライがなかなか取れなくなりました。
しかし、セブンズでは得点のほとんどはトライによるものです。魔法のようなパスとキレの良いランによるトライ合戦は、ラグビーを始めて観る人でも虜になる原始的な魅力にあふれています。
ラグビーのスタンドは、雰囲気が重苦しいと言われることがあります(特に日本では)。しかし、セブンズの会場は重苦しさとは全く無縁の世界です。
雰囲気はほぼ「お祭り」で、観客は思い思いに仮装してくるのが常となっています。勝敗には熱くなりますが、勝っても負けても「楽しむ」ことを第一にした雰囲気は、東京でも是非再現しましょう!
実力下位の国がビッグアプセットを起こす可能性が極めて低いラグビーですが、セブンズではしばしば大逆転が起きます。
勢いと身体能力のある新興国が、伝統ある強豪国に思わぬ苦渋をのませるシーンも、セブンズの魅力です。