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Posts Tagged ‘フィジー’

フィジアンは飛ぶか(5): 革命の是非

結局バイニマラマ率いるフィジー軍は、当初のデッドラインであったスクナ・ボウルの日から4日後の12月5日、「浄化作戦」を決行する。この前日には警察本部を包囲し、事前に武装解除させることに成功していた。

この1ヵ月後、大統領を味方につけたバイニマラマは臨時政府の首相に就任する。そしてすぐに、その権限で臨時内閣を設置。そこにはインド系であることを理由に2000年クーデターで首相の座を追われたマヘンドラ・チョードリーなどの名前もあった。フィジー系、インド系を取り混ぜて閣僚に据えた、多民族主義政権がようやく樹立されたことになる。 (続きを読む…)


フィジアンは飛ぶか(4): 革命よりラグビー

フィジーという国は先住民族のものだとして格差政策を押し進めるガラセ政権と、偏向思想の是正を求めるバイニマラマ軍指令の確執は深刻の度合いを深めていく。それは最早、一触即発とも言える状態であった。

彼らの反発の根本は、2000年のクーデターに対する思想的な是否であるとも言える。フィジー系民族に有利な政策、クーデター実行犯の恩赦を認めさせようとするガラセ政権のやり方は、あたかもあのクーデターを合法的に成し遂げようとするかのような行為である。そして、あの動乱を合法的に鎮圧したバイニマラマが、今回はそれを非合法な立場で行おうとしているのだ。 (続きを読む…)


フィジアンは飛ぶか(3): 4度目のクーデターへ

現在、2011年ワールドカップのフィジー出場を巡って直接的に問題となっているのは、2006年に起きた4度目のクーデターである。

しかし、その問題が何であるかを知るには、3度目のクーデターを含むそれまでの流れを無視することは出来ない。

フィジーの政治と歴史について正確な記述をする知見は自分には無いが、1987年の2度にわたるクーデターから2000年の3度目、そして4度目に到るまでの間にフィジーで何があったのかを、ざっと見ていきたい。 (続きを読む…)


フィジアンは飛ぶか(2): 伝言

突如勃発した軍事クーデターにより、フィジー代表のワールドカップ出場は全く不透明になってしまう。

ニュージーランドのワールドカップ事務局はフィジーへの連絡を繰り返し試みるが、連絡手段は閉ざされ状況の見えない状態が続く。

大会を目前にして、運営側も決断を迫られつつあった。フィジーの参加に見切りをつけ、リザーブの西サモアを呼ぶかどうかである。 (続きを読む…)


フィジアンは飛ぶか(1): 1987年のクーデター

1987年の第1回ラグビーワールドカップ。天性のバネと自由奔放なプレースタイルから「フライング・フィジアン(空飛ぶフィジー人)」などと呼ばれ、世界のラグビーファンを魅了したフィジー。

しかし、この大会の直前まで「フィジーは飛ばないかもしれない」と心配されていた。それはフィールド上の選手たちの問題ではなく、不安定な政情によるものである。

そして2011年の今、同種の問題が起きようとしている。 (続きを読む…)


地獄の女たち、蛮人退治

今週末から開始される女子ラグビーワールドカップにちなんだ、女子ラグビーに関する物語…ではなく、”The Ladies from Hell” と呼ばれた屈強な男達のストーリー。

時は1964年、フィジー代表は初の欧州遠征を行う。
それまで、彼らは専ら積年の宿敵であるトンガやサモア、あるいはオセアニアラグビーをリードするニュージーランドやオーストラリアといった近隣国との試合経験しかなく、北半球国との対戦自体が初めてであった。
裸足に伝統的なグレーのスカートという姿で空港に降り立った彼らを、欧州メディアは “The Ladies from Hell” と呼んだ。 (続きを読む…)


PNC フィジーに完敗 サモアとの2戦目は生中継

先週のフィジー戦は、残念ながら力の差を見せつけられての完敗でした。

確かに前半は僅差で折り返しましたし、日本のミスも多かったとは思います。しかし正直なところ、こんなにもフィジカルで負けるのか…と感じました。これはなにも身体的なものだけでなく、タックルの強さ、正確さ、低さ、速さの問題かと思います。多発したミスはそのプレッシャーに負けたからでしょう。次のサモア戦ではカーワンの掲げる「世界一低いタックル」を思い出し、逆に慌てさせるようなラグビーをしてもらいたいものです。
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パシフィック・ネイションズ・カップ(PNC) 初戦はフィジー

いよいよパシフィック・ネイションズ・カップ(以下PNC)初戦を明日に控えています。
サッカーワールドカップよりも実は楽しみにしているのは、絶対的多数では無いにしろ、自分だけでも無いでしょう。

ジョン・カーワンになってから「意志を持った」補強が出来てきている日本代表。A5Nで若干緩んでしまった緊張感も、先日のノースハーバー戦で締めなおしました。緒戦の相手は、ある意味では「最も超えたい壁」フィジーです。

昨年の、そして前回ワールドカップでの雪辱を期待しましょう! (続きを読む…)


ラグビー フィジー代表

フィジーは世界ランクでも常に上位を保ち、ラグビーの盛んなオセアニアでもニュジーランド、オーストラリアに次ぐ第三位の強豪国。IRBでのレーティングはセカンドティアに留まるが、2007年のワールドカップでウェールズに勝利するなど、その実力は既にIRBオリジナルの下位チームとは並んできている。

フィジーにおいてスポーツといえばラグビーのことであり、国民95万人のうちラグビー競技人口は実に8万である。内6万人が社会人以上のシニアプレーヤーで、これはラグビー王国ニュージーランドを超える数字である。近年はサッカーも人気になっているとはいえ「国技」はやはりラグビーといえる。総じて大柄で足の速い、ウイング適性の高い選手が多い。また、セブンスラグビーで強いのもその民族性にある。キレの良いステップで縦横に走りまわり、長い手足を活かして華麗にパスをつなぐ姿は「フライング・フィジアンズ」「フィジアン・マジック」などと称される。

海外でプレーする選手も多く、代表チームは残念ながら真の意味での「フィジー最高の選手たち」にはならない。流出の理由は報酬や大きな舞台でのプレーを望む場合もあれば、単に生活の中で両親に連れられて移住した場合など様々だが、国外で活躍するフィジー人もまた彼らの誇りであり続けるようである。代表的な例としてはオールブラックスの両翼にもなるジョー・ロコソコとシヴィヴァトゥの従兄弟や、ワラビーズで活躍したロテ・トゥキリ、スーパー12から欧州へ移り活躍したサウサウ(彼はフィジー代表としてもプレー)などが挙げられる。 (続きを読む…)