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TONGA

ラグビー トンガ代表 (イカレ・タヒ)

世界ランキング9位 (2012-01-30)
代表チーム'Ikale Tahi
代表監督Quddus Fielea
世界ランキング (2012-01-30)
6 IRE80.65
7 ARG80.28
8 WAL79.61
9 TGA76.63
10 SCO76.20
11 SAM75.81
12 ITA73.99
 

イカレ・タヒ(オジロワシ)をニックネームに持ち、試合前に勇壮なウォー・ダンス、カイラオのひとつシピ・タウを踊る、ポリネシアの雄。アイランダーらしい力強さとスピードを兼ね備えたチームだが、近年は周辺のライバル国であるフィジーやサモアにやや遅れをとっている感は否めない。

また、その気性から試合が「荒れる」ことが多く、良い方に向けば思わぬ金星や白熱した好ゲームに繋がることもあるが、逆にみっともない試合になってしまうことも多い、ムラっ気の強いチームである。

シピ・タウ

パシフィックラグビーで多くの国が行うように、トンガも試合前に鼓舞の儀式を持つ。それが伝統的な踊り カイラオ の一種である シピ・タウである。元々はウォリス島からトンガに伝わったもので、伝統的なものに詩は無い。打楽器とリーダーの掛け声にあわせ、奇声を発しながら踊るのだが、ラグビーチームのシピ・タウはオールブラックスのハカに近いようなものになっている。

歌詞や踊りの内容は、かなり頻繁に変化しているようである。ここで一応、トンガ語の詩と、なんとなくの対訳を載せておくが、実際に聴くものとは異なるかもしれない。

ʻEi e!, ʻEi ē! ヘイ!ヘイ!
Teu lea pea tala ki mamani katoa お前たちに言っておくが
Ko e ʻIkale Tahi kuo halofia. オジロワシの飢えは広がっているぞ
Ke ʻilo ʻe he sola mo e taka よそ者どもは注意しておけ
Ko e ʻaho ni te u tamate tangata, 今、魂の破壊者は、至る所に
ʻA e haafe mo e tautuaʻa ハーフバックにも、バックスにも
Kuo huʻi hoku anga tangata. 慈悲の心は既に去っていった
He! he! ʻEi ē! Tū. ヘイ!殺すぞ!
Te u peluki e molo mo e foueti taka, モールもルーズフォワードもブチ破る
Pea ngungu mo ha loto fitaʻa 獰猛な心で蹂躙してやる
Te u inu e ʻoseni, pea kana mo e afi 海を呑み干し、炎を喰らう
Keu mate ai he ko hoku loto. 死か、勝利か。それが俺の望み
Ko Tonga pe mate ki he moto それこそがトンガの死に様
Ko Tonga pe mate ki he moto. トンガに与えられた全て

2006年のニュージーランド戦では、オールブラックスのハカに被せてシピ・タウを行い会場を沸かせた。通常は、両チームがウォークライを持っている場合は、交互にこれを行う。これも気の荒いトンガならではの挑戦状と言うべきであろう。

歴史

20世紀初頭に船乗りや宣教師がラグビーをもたらしたとされ、すぐに近隣のフィジーなどとテストマッチを行うようになる。1924年から38年にかけて、トンガとフィジーは交互に3試合のテストシリーズを行う。この両国の試合は古より続く戦争の延長線上にあるようなもので、常に非常に激しい試合となった。1928年には11-8でトンガがリードしたところで、試合続行をあきらめざるをえないほどの騒ぎにもなった。

この荒っぽさは周辺のアイランダー同士で試合をやっている間はなかなか払拭できず、1986年のウェールズツアーでは次のようなことが起きてしまった。試合序盤、ウェールズのフランカー Mark Brown がトンガのフォワード3選手に袋叩きにされ、ここから両チームのほぼ全員を巻き込む乱闘へと発展したのだ。試合後の晩餐会で Johathan Davies はトンガを、ウェールズ語で短く「かつて戦った中で最も汚いチームだ」と評し、スクラムハーフ Robert Jones は、後に自著の中で「あれは自分がラグビーフィールド上で見た、最も酷い喧嘩だった」と記述している。

1987年 第1回 ニュージーランド&オーストラリア大会

初のワールドカップへ招待されるのは、地域のバランスから西サモアかトンガのいずれか片方と言われていた。かなりの論争があったようだが、結局その栄誉を手にしたのはトンガであった。その結果、前年の悪夢をひきずるウェールズと因縁の再戦となる。

試合は地力の差からウェールズが勝利。29-16という点差は、ウェールズが主力選手を温存したことに加えて、前回の苦い思い出から激しいコンタクトを嫌ったからだとも言われる。そのウェールズ戦と前後してアイルランド、カナダにも敗れ、トンガの初のワールドカップは3連敗で終わった。

Pool-2 トンガ TGA 4 - 37 CAN カナダ 1987-05-24
Pool-2 トンガ TGA 16 - 29 WAL ウェールズ 1987-05-29
Pool-2 トンガ TGA 9 - 32 IRE アイルランド 1987-06-03

1995年 第3回 南アフリカ共和国大会

1991年ワールドカップは予選で敗れ、出場は叶わなかった。95年に2大会ぶりの出場を果たしたトンガだが、早々にフランス、スコットランドに連敗。残るコートジボワール戦に、ワールドカップ初勝利を賭ける。

試合には勝利した。しかし、ここでもトンガの「荒さ」が非難を浴びるような出来事が起きてしまう。コートジボワールのウイング Max Brito が試合中に大怪我を負い、退場。そのまま車椅子での生活を余儀なくされてしまったのである。

トンガにとって2度目のワールドカップは、またしても「悪名」の方を残して終りを告げた。

Pool-D トンガ TGA 10 - 38 FRA フランス 1995-05-26
Pool-D トンガ TGA 5 - 41 SCO スコットランド 1995-05-30
Pool-D トンガ TGA 29 - 11 CIV コートジボワール 1995-06-03

1999年 第4回 ウェールズ大会

トンガにとっては3度目のワールドカップは、イタリアに競り勝ってワールドカップ2つ目の白星を手に入れる。しかしイングランドとの最終戦では101点を許す惨敗。またしてもプール戦で姿を消した。

そしてここでも、トンガはそのラフなプレーぶりを咎められる。緒戦ではニュージーランドが内臓疾患を抱える Jonah Lomu へのラフプレーを危惧して早々に交代させたが、そういった周囲の不安は、殊に惨敗したイングランド戦で現実のものとなった。トンガ選手のタックルは繰り返し空中にいるイングランド選手に向けられ、首をつかみ、頭から地面にたたき落とした。このあまりに危険なプレーぶりを、CultureKiosqueは “the dirtiest and most vicious play”(最も卑怯で邪悪なプレー) と痛烈に批判した。

Pool-2 トンガ TGA 9 - 45 NZL ニュージーランド 1999-10-03
Pool-2 トンガ TGA 28 - 25 ITA イタリア 1999-10-10
Pool-2 トンガ TGA 10 - 101 ENG イングランド 1999-10-15

2003年 第5回 オーストラリア大会

前回ワールドカップ後の99年、トンガはフランスから20-16で大金星を挙げる。しかし続く2000年にはオールブラックスに102-0の歴史的惨敗。ムラのある不安定な戦いぶりが目立つ。

オーストラリア大会予選では、ライバル国フィジー、サモアの後塵を拝してプレーオフへ。最後の切符を賭けて韓国とホーム&アウェイで対戦し、これを75-0、119-0と完膚なきまでにたたき潰した。

そうして辿り着いたワールドカップだが、予選プール全敗の最下位で敗退。ニュージーランドにはまたしても大敗を喫するが、なぜかトンガと相性の悪いウェールズとは20-27の接戦であった。

Group-D トンガ TGA 12 - 36 ITA イタリア 2003-10-15
Group-D トンガ TGA 20 - 27 WAL ウェールズ 2003-10-19
Group-D トンガ TGA 7 - 91 NZL ニュージーランド 2003-10-24
Group-D トンガ TGA 7 - 24 CAN カナダ 2003-10-29

2007年 第6回 フランス大会

既に決勝トーナメント進出を経験しているフィジーやサモアに遅れをとったトンガは、この大会でようやく存在感を見せる。アメリカとサモアから初の2勝を連続であげると、この大会の優勝国となる南アフリカと大激戦。更に準優勝国となるイングランドにも食らいついてみせた。しかし結果は残念ながらプール3位。ノックアウトトーナメントへの進出は出来なかったが、2011年大会への優先出場権は獲得した。

Pool-A トンガ TGA 25 - 15 USA アメリカ合衆国 2007-09-12
Pool-A トンガ TGA 19 - 15 SAM サモア 2007-09-16
Pool-A トンガ TGA 25 - 30 RSA 南アフリカ共和国 2007-09-22
Pool-A トンガ TGA 20 - 36 ENG イングランド 2007-09-28

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