女子ラグビーワールドカップ2010
8月20日(金)から、イングランドを舞台に女子ラグビーワールドカップ2010が開幕します。
残念ながら日本女子代表は昨年のプレーオフ最終戦でカザフスタンに敗れ、出場することは出来ませんでした。そのためだけではないでしょうが、マスコミの扱いも皆無に等しい状態で、実際のところ自分もほとんど観た事はありません。しかし女子セブンスも五輪種目となり、日本も大規模なトライアウトを行うなど「女子ラグビー」も徐々にですが注目を集めつつあります。折角の機会なので、まずは今大会の概要を見ておきましょう。
大会について
2010年大会は、イングランドがホスト国となっています。一応第6回大会に当たりますが、IRBが公式な大会と認めてからは4大会目になります。人によっては1990年にニュージーランドで行われた World Rugby Festival for Women を第一回と数える人も居るようで、混乱を招くため「第x回」という数え方はあまりしないようです。2010年大会としておきましょう。
開催場所は、プール戦は Surrey Sports Park で行われます。準決勝、決勝はハーレクインズが本拠地とする The Stoop に場所を移します。収容人数は最大14,200人ということですが、実際のところどの程度入るものなのかは、よくわかりません。前回大会の記録も見つけられませんでしたが、2002年大会の決勝戦が8,000人とのことでしたので、恐らくは一杯になるのではないでしょうか。
参加国
12カ国が3つのプールに別れて総当りで戦い、ポイントの高い順に上位4チームが準決勝へ進みます。12チームには既にシード順が決まっており、これを加味したプール戦の結果で、改めて順位がつけられるという形です。なお、男子のそれとは異なり3位決定戦だけでなく、5/6位、7/8位、9/10位、11/12位がそれぞれ順位決定戦を戦います。
現時点のシード順は、次の通りです。(国名の後ろのアルファベットはプール)
- ニュージーランド (A)
- イングランド (B)
- フランス (C)
- カナダ (C)
- アメリカ合衆国 (B)
- ウェールズ (A)
- オーストラリア (A)
- アイルランド (B)
- スコットランド (C)
- スウェーデン (C)
- カザフスタン (B)
- 南アフリカ共和国 (A)
男子チームの感覚で見ると意外な並びになっているかと思います。アメリカは91年大会で優勝し、94、98年にも決勝へ進出している強豪ですし、カナダも安定して準決勝までは進出している優勝候補の一角です。逆に南アなどは06年大会がワールドカップ初出場で、全敗の最下位。つまり未だにワールドカップで1勝もしていない弱小国です。結果、今回の大会ではプールAにSANZAR(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ)がひしめくという面白い現象が起きています。
注目のチーム、選手
まず注目は、大会がIRBの公式化してからの直近3大会を全て制覇しているニュージーランド・ブラックファーンズ(Black Ferns)の4連覇が成るかどうかでしょう。前回大会優勝の原動力にもなったユーティリティ・バックの Amiria Rule を膝の怪我で欠くのが痛いところですが、彼女に替わって再招集されたのはなんと、45歳の Anna Richards。ニュージーランド史上最多の44キャップを持つ大ベテランの働きに注目が集まります。その他にもキャプテンの Melissa Ruscoe、既にラグビーリーグでも代表に選ばれている Trish Hina、4度目のワールドカップとなる Monalisa Codling などの新旧の力で、4度目の女王君臨を目指します。
対抗の一番手は、やはり地元イングランドでしょうか。94年大会で1度優勝をしていますが、ここ2大会は共にニュージーランドとの決勝戦に敗れており、今回こそはの雪辱に燃えているでしょう。その悔しい2敗を知るベテラン選手が比較的多く、86キャップを誇る Amy Garnett や、54キャップのキャプテン Catherine Spencer らを中心とした円熟期のメンバーがチームを支えます。一方でチーム最年少、若干20歳の Emily Scarratt は今大会のアイドル的存在になるかもしれません。あどけなさの残る少女のような容姿ながら、代表18試合で16トライの超攻撃的インサイドセンターがブラックファーンズを切り裂けば、その先には栄冠が待っているでしょう。
初優勝に燃えるのは、カナダ。トップ4に3度入るも、あと一歩賜杯には手が届いていません。不動のキャプテン Leslie Cripps、5度目のワールドカップ出場となる Gillian Florence らに加え、注目は美貌のトライゲッター Heather Moyse。前回大会でも5試合で7トライを挙げ、得点とトライの両方でトップとなった快足ウイングですが、彼女の名前は「五輪金メダリスト」としての方が知られています。なんと Moyse は2010年バンクーバーオリンピック、ボブスレー2人乗りで優勝。今年2つ目のビッグタイトル獲得を狙います。
オーストラリア・ワラルーズ(Wallaroos)も侮れない存在です。今年の香港セブンスでオージー・アマゾンズを優勝に導いたスクラムハーフ Cheryl Soon を中心に、勢いに乗って2つ目の「ワールドチャンピオン」獲得を目指します。また、ウイングの Kristy Giteau は、あのワラビーズ Matt Giteau の姉にあたります。
日程
開幕戦は8月20日正午(日本時間で21日の深夜2:00)に、カナダ vs スコットランドで幕を開けます。全日程表は、こちらのPDFを見て下さい。
決勝戦は9月5日。果たして最後に Stoop のグラウンドに立つのは、どのチームになるでしょうか。
放送
放映権は Sky Sports が持っており、過去最多となる13試合が電波に乗ることになります。しかし残念ながら(当然ながら?)日本での放送は無いようです。
しかし先日、IRB公式サイトでもストリーミング放送が行われることが発表されました。パシフィック・ネイションズ・カップの際にもお知らせした例のSilverlightによるもので、なかなか好評のようです。こちらも全試合とはいきませんが、13試合の放送を予定しているとのこと。日本から観るならば、最良の方法だと思います。(そういえばMac OSに対応していないのではないかとTLで見かけた気がしますが、基本的にはSilverlight自体はMacにも対応しています。実際、手元のminiでは再生できました。ブラウザがChromeだと未対応なようですので、SafariやFirefoxで試してみてください。当然、Silverlightのインストールは必要です。また、クロックがPowerPCだと難しいかもしれません)
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-- Posted by nao58








